バンコクのクラフトビール事情 (4)

published on 2014-11-15

バンコクで最もビールの種類が多いBREW

BREW

バンコクのクラフトビール・バー・レポート5件目はトンローにあるBREWです。

このBREWは最初に紹介したHOBSのオーナーが、大成功したHOBSの次に手掛けたビール・プロジェクトで、ここトンローだけではなく、バンコクの新しいナイトマーケット、アジアティーク・ザ・リバーフロントなどに複数の店をオープンさせています。

まるでテーマパークのような凝った店内の大きなHOBSと比べて、BREWは店自体の規模もずっと小さく、より落ち着いた雰囲気でクラフトビールを味わえる空間となっています。


BREW

置いてあるビールの数はもしかするとバンコクでいちばんかもしれません。
今回の取材ではバーに入るたびにメニューに書いてあるビールの数を数えていたのですが、BREWではあまりの多さに断念したほどです(一杯やってほろ酔い加減で、数えるのが面倒になったともいう)。

まあ、それでは話にならないので、どれぐらいあるか興味のある方は是非BREWの公式サイトを見てください。一本ずつ画像つきでリストアップされていますが、それが災いしてビールリストのページ表示にはそこそこの時間がかかりますから。
BREWで飲めないビールは、そもそもがバンコクでは飲めないのではと思わせるほどです。

ただ、ドラフトに関しては特色がないというか、やや総花気味の嫌いがありました。とはいえ、Leffeが2種類あったり、よそでは見かけなかったPaulanerのWeissbierもあったりと、それなりに充実はしています。


BREW

トンローのBREWは、店内こそカウンターと丸テーブルのスツール席に小さなテーブル席が少々という小規模なものですが、ショッピングモールの中庭に設けられたオープンテラス席を周囲の店と共用しており、我々が訪れた午前中はひっそりとしてましたが、暗くなってくると賑わいを一挙にますということです。

店内は髑髏、蝙蝠、蜘蛛の巣と(すべてオブジェです、もちろん)、少々おどろおどろしいテイストの内装となっています。また、メニューも赤黒い文字が滲んだり垂れていたりと、それらしい作りにしてありますが、いずれにせよ、気が散ってしまう程くどいインテリアではありませんので、ホラー系が苦手な方でも安心です(笑)。

ちなみに、今年の5月にCNNが発表した「ビール通が選ぶ、アジアのベストバー10選」で、BREWのトンロー店は8位に選ばれています。
場所はスクンビットのソイ55、別名ソイ・トンローのソイ13にあるSeenspace 13というショッピングモールの一階になります。


BREW

BREWの場所を簡単に説明しておきますと、BTSトンロー駅の3番出口の階段を降りてスクンビット通りに出ます。最初の目標であるソイ・トンローは階段を降りて後ろを振り返った方にあります。
スクンビット通りから枝分かれしているソイ55は、それ自体が大きな通りでソイ・トンローと呼ばれており、そのソイ・トンローから更に枝分かれしているのがソイ13です。
ちなみに、バンコクではソイの数は始点からみて、左手が奇数、右手が偶数となっており、左は順に1, 3, 5…と増えていくので、ソイ13は7本目のソイということになります。

地図では左上から右上にソイ・トンローがつながっているのですが、途中を少し省略しています。
BTSのトンロー駅からソイ13の入り口までは1km強、歩けば15分ほどでしょうか。ソイ13を曲がればすぐにSeenspace13に着きます。タクシーなら駅から150円ぐらいで行けると思います。

トンローの近辺は在バンコクの日本人も多く住んでおり、美味しいレストランやバーなども多いのですが、観光客にとってはこれといってめぼしいものがないので、短期滞在であれば買い物のついでにAsiatique the Riverfrontのほうに行くのがいいのかもしれません。
Asiatique the RiverfrontへはBTSのサパーン・タクシン駅から無料のシャトル・ボートが出ています。