ミッケラー醸造所出張営業 in ベルリン

published on 2014-09-02

びあトモあなごレポーター

びあトモあなごレポーター

こんにちは。
日本は連日猛暑日が続いているようですね。ベルリンもそこそこ暑くなってきました。
ベルリンでは公共交通機関に冷房を搭載するという発想が無いらしく、うだるような暑さの電車で移動することもしばしばです。

さて、6月12日から7月13日まで、デンマークのミッケラー醸造所がベルリンに各種ビールをホテルの一室へ運んできて出張営業をしていました。そこに最終日にギリギリ駆け込んで来たレポートをお伝えしたいと思います。

初めにミッケラー醸造所のことを簡単に説明します。ミッケラー醸造所はデンマーク出身のミッケル・ボルグとクリスチャン・ケラーの二人によって設立されました。この醸造所は特定の醸造所をもたず、他の醸造所を「間借り」しているため、ファントムブルワリー、またはジプシーブルワリーと呼ばれる極めて異例な醸造所となっています。それを成り立たせるのは、どこの醸造所で作っても変わらない綿密なレシピ。2007年には世界中のビアファン御用達の自分の飲んだビールを評価するサイト、ratebeer.comの最優秀醸造所にも選ばれました。世界各国の様々な革新的な醸造所ともコラボレーションを行っており、近年最も注目されている醸造所の一つです。個人的な話になりますが、ベルリンで初めて飲んだミッケラーの「19」という、ホップを19種類組み合わせて作ったIPAを飲んでから、様々な果実の風味が次々と舌の上に現れては消えて行く初めての感覚に驚き、この醸造所の大ファンになってしまいました。

そのミッケラーが今回出張営業に選んだ場所はミッシェルベルガーホテル。若者に人気のデザイナーズホテルで、去年の秋にもミッケラー醸造所とイベントを行っていました。その後に、このホテル独占販売の、ミッケラーベルガーというアメリカンペールエールを友情の証(?)として作っています。粋ですね。
受付のお姉さんにどの部屋でやっているのか尋ね、その部屋番号まで向かいました。
しかし歩いても歩いてもただのホテルの客室。こんなとこで本当にやっているのかと疑いながら歩いていると、空いている一室が現れました。こんな雰囲気です。

draft bear imperial pilsner and Hop Burn High

draft bear imperial pilsner と
Hop Burn High と
素敵なお姉さん

まずは生っしょという日本人気質を発揮し、「draft bear imperial pilsner」を注文。
さすがにミッケラー、高い。見た目はピルスナーと言えなくもない。(量が減っているのは気のせいです)しかし飲んでみると…香り高いホップ、どっしりしたボディ(アルコール8%)、どう考えてもピルスナーじゃないだろうという味。同じデンマークの有名ブランドカールスバーグのピルスナーとは似ても似つかないビールです。
おそらく大手のピルスナーを作る会社が存在するお膝元でオルタナティブなクラフトビールを作る醸造所として、既存のビールのスタイルに当てはめられることを嫌い、ミッケラーなりのピルスナーの解釈を提示したかったのでしょう。こういうことを考えるのが、僕なりのクラフトビールの楽しみ方だったりするのですが、味は普通においしかったです 笑

次に頼んだのは Hop Burn HighというIPA(インディアンペールエール)。
ラベルの可愛さもミッケラーの魅力の一つです。少し白みがかって濁った色。味は典型的な完成度の高いIPAという感じで、個人的なIPAの評価基準である、口に含んだ瞬間のデレ(果実の芳醇な香り)とツン(口に残る苦味)の変化も完璧。こういうビールを飲むと、幸福な気持ちで満たされます。

美味しいビールを注いでくれたお姉さんに挨拶をして(もちろんお金も払って)、さようなら。是非、ミッケラーに日本でも出張営業してほしい。東○インなんかでどうですか? 笑
そしてお土産に、ミッケラーのオンラインショップで見てから一目惚れしていた帽子を買いました。ロゴが可愛い。

ドイツ優勝を祝う花火

ワールドカップの決勝戦パブリック
ビューイングとドイツ優勝を祝う花火

その晩はワールドカップの決勝戦を観にパブリックビューイングへ。
見事ドイツの優勝が決まり大盛り上がりでした。
僕たちは試合がちゃんと観たかったので、一番大きな会場には行きませんでした。
しかし試合後急いでその会場、ブランデンブルク門の前へ行くと、大きな花火が。

歴史的瞬間に立ち会えて、幸せな一晩でした。

anago

author : anago
my favorite beer : Orval