ベルギー・チョコレート

ベルギーとチョコレート

ベルギーチョコレート

ベルギーを代表するスイーツといえば日本人にもおなじみのチョコレートとワッフルでしょうか。
中でもチョコレートはベルギー人の日常に溶け込んでいて、その年間生産量は20万トン近く、日本人の数倍は食べている計算になります。

町を歩けばチョコレート店に出会うといっても過言ではありません。ベルギー人は誰もが行きつけのチョコレートとフリッツのお店があると言われるほどなのです。

王室御用達の高級店からスーパーで売られている大量生産品まで、一口にベルギーのチョコレートといっても色々とありますが、世界中で子どもから大人にまで愛されており、高級品を中心に日本で買うことの出来るブランドもたくさんあります。
実はベルギーはドイツ、フランス、オランダと並ぶチョコレート輸出大国でもあるのです。

Et dieu créa la chocolat...

チョコレートの主原料であるカカオは、原産地である中米では神への貢ぎ物として宗教儀式で用いられたり、その高い交換価値故に貨幣として使われ、身分の高い人たちの間では薬として飲用されていました。
カカオの学名は theobroma cacao といい、これは「神々の食べ物カカオ」という意味です。

当初、中米ではカカオ飲料は苦いままで飲まれていましたが、いわゆる新大陸の「発見」後、同じように新大陸からもたらされた砂糖を入れることで、甘いカカオ飲料、つまり今日の私たちが知っているようなココア・チョコレートの歴史が始まります。16世紀後半から「チョコレート」はスペインを皮きりにヨーロッパに広まり、現在のchocolatという語の原型が生まれたのもこの時期のことでした。
ヨーロッパにもたらされたチョコレートは食べ物なのか薬なのかという論争の的になるという、新大陸由来の嗜好品の全てが通る道を経て、まずは王侯貴族から、次いで大衆の間に広まってゆきます。

最初は日本でいうココア、つまり飲み物の形で広まり、「飲み物の女王」や「神々の飲み物」と人気を博しましたが、時間のない労働者でも簡単に摂れるようにと、イギリスで固形のチョコレートが作られるようになり、スイスではミルクチョコレートが、ベルギーやフランスではチョコレートにクリームなどのフィリングを入れたプラリネが生まれて、今日のようなチョコレートが世界中で愛好される世の中になったのです。

100年の歴史を誇るレオニダス

レオニダスと子供 leonidas

星の数ほどあるベルギーチョコレートの中からびあトモがお薦めするのは、高品質のチョコレートを良心的な値段で提供している、ということは、ベルギーで最も愛されているショコラトゥリー(=チョコレートメーカー)、レオニダスです。
2013年に創業100周年を迎えたレオニダスは、歴史と人気のあるベルギーを代表するショコラトゥリーの1つと言えます。

ベルギーでは大人から子どもまで多くの人に愛され、いつでも行列の出来ているレオニダスですが、世界中の支店でも、同じようにチョコレート好きの人たちに愛好されているのです。
日本国内にも店舗があり、ベルギーから空輸されてきたチョコレートを味わうことができます。びあトモスタッフも贈り物や自分へのご褒美として愛用しています。

レオニダスからびあトモの皆様にご挨拶

レオニダス leonidas

「レオニダスはギリシア人の菓子職人レオニダス・ケステキディス氏によって、1913年にベルギーのブリュッセルに創業しました。
良質なベルギーチョコレートをより多くの方に気軽に楽しんでいただきたいという創業当時からの想いは今も変わらず、素材と新鮮さにこだわってつくられたチョコレートはベルギーから空輸で届けられています。
本場ベルギーから届くフレッシュなチョコレートをお楽しみください」

レオニダス公式サイト
日本の店舗情報

ビール好きにもお薦めのチョコレート

バロタンアソート

バロタン(ballotin)

バロタン(ballotin)という小箱に好みのトリュフやプラリネなどを詰め合わせたもので、仕切りのないバロタンにチョコレートが盛られている様はまるで宝石箱のよう。

改まった雰囲気の仕切り付きの箱もありますが、ベルギーでよく用いられているのはバロタンの方です。このさりげなさこそが、ベルギーではチョコレートが日常生活に溶け込んでいる証拠なのです。

日本でも店頭でなら、本国のように自分好みの詰め合わせをオーダーすることが出来ます。
ずらりと並んだチョコレートからどれを選ぶべきか、まだ食べたことのないトリュフも入れてみたいし、いつものプラリネも外せない、悩ましくも楽しいひとときです。

オランジェット

オランジェット

オレンジピールの砂糖漬けをしっかりとした味わいのビターチョコレートでコーティングした、お酒にもよく合う大人のスイーツ。

びあトモスタッフのお気に入りポイントはチョコのコーティング層が厚く、濃厚なベルギーチョコレートの味をちゃんと楽しめるところ。薄くチョコレートをかけただけのフランス流とは違うベルギーチョコレートならではの一品です。

ビールをはじめ、ブランデーやウイスキーなど、お酒好きな方への贈り物にも最適です。

レオニダスの思い出

筆者が初めてレオニダスに出会ったのは、もう20年近く前のパリでのことでした。細かい場所などはよく覚えていないのですが、たしか、N.A.P.の高級住宅街のどこかであったような気がします。
ショーケースにずらりと並んだプラリネの美味しさに、以来、パリに行くたびにレオニダスに寄るのを楽しみにしていました。他のお店とはなにかが少し違っている独特の味わい、そりゃそうです、ベルギーのお店なのですから。
実はずっと長い間、レオニダスとムール貝で有名なレオンをフランスのお店だと信じて通い続けていたのです。

ベルギーのお店だと知った今でも、パリでは必ず立ち寄る習慣は変わっていません。ちなみに、筆者行きつけ(?)のレオニダスは、14区のトラム(路面電車)ポルト・ドルレアン駅の近くにあるお店と、ソウルの明洞でした!!

資料・画像提供 有限会社豊幸産業 レオニダス事業部 / Confiserie Leonidas S.A.

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