BrewDog x Mikkeller in 原宿 (2)

published on 2014-12-04

BrewDogとMikkellerの飲み放題

the SAD cafe

1階はMikkellerとBrewDog両ブルワリーのクリスマス・ビールのコーナーです。
今回、提供されたのはBrewDogからはSanta Paws(Scotch Ale)とHoppy Christmas(IPA)が、MikkellerからはFra Til Porter with spices(Porter)とRed/White Christmas(Christmas Ale)です。
今回は気になるビールのあまりの多さにそこまで至ることができず、試飲できなかったのですが、Red/White Christmasというのは、その名の通りレッド・エールとベルジァン・ホワイト・ビールのハイブリッドだとか。せめて一口だけでも飲んでおけばよかった、しまった〜。

写真はアメリカン・ヒーローやフォルクスワーゲンのType IIなどのオブジェで飾られた店内奥に設置された、ビールサーバーに向かって行列をなすクラフトビール・ファンの熱い群れです!


2階はMikkellerのフロアとなっており、日本ではなかなかドラフトで飲む機会のないMikkellerのこと、ここぞとばかりにフロアを埋めつくさんばかりの行列ができていました。
行列は長くても待てば海路の日和あり、石の上にも三年、その先には…、ではなくて、本当はビールを注いでもらうだけなので、すぐに我々の順番も回ってきました。

最初の1杯は(セミナーの2杯とウェルカムドリンクはノーカウントね)、IBUsの値がなんと4桁という、その名もずばり 1000 IBU IPA。
立ち上がってくるようなホップの香りで、これは強力なIPAだと飲む前から想像がつきますが、口にすると想像よりもはるかに苦い! そりゃそうだ!! そして、9.6%のアルコール感。でも、美味しい。
さすがにこの苦味で何杯もゴクゴクとという訳にはいきませんが、正にその苦さ故に癖になりそうなビールです。

そうか、こうやって人はIPAマニアになってゆくのですね。びあトモにもアルコールに滅法弱いくせしてIPA好きが1人いるし。
会場内ではシュピーゲラウのIPA専用グラスの販売もしていましたが、なんと持参されている方もいました。我々も持ってくればよかった。というか、イベントにマイグラス持参という発想がなかった、完敗です。


Mikkeller BANGKOK

ラインナップは1000 IBU IPAの他に、Mikkel's Dream(Pilsner), Winbic(Sour Wild Ale), BA Orange Yuzu Glad I Said Porter Grand Marnier(Porter), Spontancassis(Fruit Beer), Black 2014(Imperial Stout)。
Orange Yuzu Glad I Said Porterはオレンジと柚子を使っているということで、フルーティーでフレッシュなものを想像していたら、出てきたビールは濃色でフルボディの様相。だって、そりゃ樽熟成のポーターだってちゃんと名乗っているし。名前に嘘偽りはありません。ところが、飲んでみると意外にも爽やかな風味があって、あれ、こんなポーターもありなの?と意外な発見でした。

フロア内にはイラストレーターKeith Shoreの描いたMikkellerのラベルが飾られ、ビール片手に記念撮影している人も多数。さらに、Mikkelさんも登場して、もちろん我々もミーハー根性丸出しで記念撮影をお願いしました。ついでに、Mikkeller Tokyoも作ってくださいとお願いしておきました。
酒には人一倍弱いくせにMikkeller Bangkokとか、正に猫に小判、豚に真珠、馬に蹴られておしまい、お前なんぞは I hardcore you! (意味不明) とにかく、もったいない限りですから、日本の真っ当なクラフトビール・ファンのみなさんに楽しめるようになってほしいものです。


Mikkeller BANGKOK

地下1階はBrewDogのコーナー。BrewDogからのPunk IPA, This is Lager(Pilsner), Konnichiwa Kitsunu(Double IPA), Cocoa Psycho(Russian Imperial Stout)に加えて、BrewDogとMikkellerのコラボレーションなるI Hardcore You(Imperial IPA)も提供されていました。
5銘柄のうち3つまでがIPA、さすがは我らが(?)BrewDogです。

こちらは普段から六本木のBrewDog Barに通っていると思しきコアなファンが多く、常連さんの間ではすでに話題となっていたのか、一杯目はそれと決めている人が長い行列を作っていました(最小のうちは人がその列に集中していたので、写真では他のフロアと比べて空いているようにも見えますが、気のせいです)。
上の階で行列が少しぐらい長くてもすぐに捌かれてゆくのだということを学んだ我々も、すかさず列の最後尾に。


Mikkeller BANGKOK

そして、程なくありついた(!)のが Konnichiwa Kitsune IPAです。
これはBrewDogのHello, My Name Is ... シリーズの日本版で、柚子を使ったダブルIPAとなっています。もちろん、フレッシュにしてフルーティー。ホップを大量に使うとグレープフルーツの風味に近くなることが多いのですが、そこに同じ柑橘系の柚子を上乗せということで、フルーティーさをいやが上にも高めてくれます。
それとは別のなにか独特の後味があるのですが、これはなんだったのでしょうか?実はMikkellerフロアでさんざん飲んだあとだったので、判別することはできませんでした。ホップにカスケードとシトラ以外にアマリージョ(もしかしたら、英語風にアマリーロウって発音?)を使っているらしいので、その風味なのかな。
もちろん、このビールを造るのにキツネは1匹たりとも傷つけたりしてないと思います(このジョークの意味が分からない人は、BrewDogの公式サイトをくまなく読んで下さい。ヒントは馬です)。

ちなみに筆者はHello, My Name Isシリーズではスウェーデン版のIngridが好きです。名前の由来はもちろん女優のイングリッド・バーグマンで、スウェーデンの国旗と同じ水色と黄色の色使いのラベルがすてき。あのラベルが大好きです、味は知りません、当然ですが買えなかったので(そもそも日本に入ってきてたのかな)。


飲み放題イベントで1杯1杯は小さなカップなのですが、それでもBrewDogとMikkellerなのでアルコール度数の高くて濃厚なものが多い、というか、そういうタイプばかりを選んで飲んだ感もなきにしもあらずですが(ピルスナーもあったんですよね)、まあ当然ですが、途中からは味わいのレポートなどは怪しくなってきます。
なるべく多くの種類をきちんとテイスティングするためには、一口か二口分だけ注いでもらって全種類試してから、あとで気に入ったものをちゃんと飲めばよいのかと、途中で気づきました。

欧州の2大カリスマ・ブルワリーのビールを心ゆくまで楽しめるという夢の企画BrewDog x Mikkeller、第1部と2部合わせて400枚のチケットが完売したのも納得のイベントでした。日本には熱いクラフトビール・ファンがたくさんいるのです。
次回に備えて戦略もバッチリなので(!)、ぜひ、このようなすばらしい企画が第2弾、第3弾と続いてゆくことを願って、飲んだくれレポートを締めくくりたいと思います。

> BrewDog x Mikkeller (1) > BrewDog x Mikkeller (2)
gomo

author : gomo
my favorite beer : Gouden Carolus Classic