バンコクのビール事情 ミニレポート 後篇

published on 2014-07-27

ホテルの部屋で気持ちよくなった後は、 日も傾いて少し過ごしやすくなってきたので、街を散策に出かけます。いえ、本当はその間に私用も済ませているのですが、まあ飲んだくれレポートには関係のない話なので割愛します。

バンコク市内のビア・ガーデン

ホテルから大きな通りに出る途中のソイ(soi メイン通りから脇に延びる細い道)にあったのが、写真のビアガーデン、その名もBeer Garden soi 19(スクンビット soi 19にあります)。
ご覧の通りのオープンエアなので店内も冷房などは効いていませんが、この時期、乾期の夜なら気温も比較的高くないので(低くもないですが)、過ごしやすいかもしれません。ちなみに、Tigerの生はよ〜く冷えてました。だから、Tigerはタイのビールじゃないって…。

ここは滞在中、何度も横を通ったのですが、いつもそこそこの人で賑わっていました。かといって、他の有名なビアガーデンのように音楽がガンガンかかってうるさいなどということもなく、こっそりおすすめのビアガーデンです。

これはシーロムの方で見つけた Happy Beer Garden です。これまたストレートな店名です。広告のコピーで You could not be happier here. とでもするのでしょうか。
ここもオープンエアのお店で、欧米系のお客さんがテラス席、といいますか、歩道にはみ出たテーブルで騒いでました。

今回はディナーにお目当ての店が別にあるので入りませんでしたが、陽気に楽しむには打ってつけのビアガーデンでしょう。

目指すお店はバンコクのディナーの定番(?)ソンブーンです。一般的にエビやカニが安くておいしいバンコクでも、ここのシーフードは格別です。
画像右側上が名物プーパッポンカリー(カニのカレー炒め)、下がトムヤムクン、お供は今度こそタイを代表するビール singhaです。

プーパッポンカリーはこの店が元祖ともいわれていて、カレーのスパイシーさと卵のまろやかさが絶妙。トムヤムクンもプリプリのエビがこれでもかとばかりに入っています。一般に辛いことで有名なタイ料理ですが、ソンブーンの料理は比較的辛さ控えめで日本人にも食べやすいものです。もちろん、我々は辛いの平気なのでチリを足してと頼んだのですが…。
どこでもそうなのかは知りませんが、ビールは瓶で頼んでも店員さんが氷入りのグラスに注いでサーブしてくれます。写真は撮影のために敢えて並べてもらったものです。

English Pub the Black Swan

ところで、理由はよく分かりませんが、バンコク市街、特にスクンビットというメイン通り近辺にはイングリッシュ・パブが何軒もあって、夜はいつも大賑わいです。
普段はなにゆえにバンコクに来てイングリッシュ・パブ?と立ち寄ることはないのですが、今回はせっかくなのでその内の1軒に行ってみることにしました。

チョイスしたのはBTSのアソーク駅すぐ横にある the Black Swan というパブ。朝から深夜まで営業していて、モーニングから利用できます(もちろん、ビールもOK!!)。
今回はランチタイム少し前に訪問してみました。

店内はシックな茶色を基調にした落ち着いた雰囲気で、チビチビとイングリッシュ・エールを飲みながらゆっくり過ごすのにも最適です。
大型モニターも設置してあってスポーツ中継などを流していることもあるようですが、それほど騒がしい雰囲気にはならないとのことです。

らせん階段を上がると2階席があり、それほど広くない店内とはいえ、それなりに多くの人が入れます。夜は両フロアとも満席になることもあり、そうなるとさすがに賑やかになるので、ゆったりと味わいたい人は早い時間に行く方がいいかもしれません。
筆者が行った午前中は他にお客さんもおらず、静かに飲むことができました。

ずらりと並んだタップ!! こういうのを見ると無性に写真に撮りたくなりますよね。
手前からGeene King、Stowford Press cider(これはシードルでしょうか?)、Carlsberg、Guiness、Kilkennyとイングランドとアイルランドものがたくさんあります。さすがはイングリッシュ・パブといったところでしょうか。
その奥のタップはTigerとHeineken。これはバンコク市内いろんなところで見かけます。

ちなみにお値段はというと、1パイントがだいたい200バーツぐらい。日本円にして600円ぐらい、日本で飲むよりは少しお安い程度でしょうか。
ということは、タイ価格としてはもうびっくりするほど高いわけです。なにしろ、先ほどのカニ料理でさえ500バーツもしませんし、屋台やフードコートなら50バーツもあればお腹いっぱいになるまで食べられますから。
ということで、利用しているお客さんはもっぱら外国人観光客のようです。店員さんもタイの人ではありませんでした。

オーダーしたのは揚げ春巻きとTigerの生。春巻きは10本近くあって300円ぐらいなので、食べ物のお値段はリーズナブルなのです。それはともかく、Tigerはシンガポールのビールだってば…。

はたして、これは日本人がバンコクでわざわざ行くべきお店なのかというと、少々疑問の残るところではありますが、他にも何軒かこのタイプのパブがありますので、SinghaとかChangとか、そして、Tigerとか(!!)、現地のビールを飲み飽きたときには、ぜひ足を運んでみてください。

English Pub the Black Swan 公式ページ

ベルギービールのお店

先ほどのBeer Garden soi 19と同じスクンビット soi 19で見つけた食料品店。
外にはオーナーの車とおぼしきシトロエン・エグザンティアが!そして、ショーウィンドウにはベルギービールのディスプレイ。
きっとステキなお店に違いありません。

高級スーパーなどでベルギービールを数種類置いてあるのは見かけたこともありますが、バンコクでもここまで大々的にベルギービールを推しているお店はここだけではないでしょうか?
残念ながら、バンコク封鎖の影響で短縮営業となっており、今回は入店することができず、価格帯なども調べることはできませんでした。
なお、店名はMaison du Vin、つまり、ワインのお店なのです。他にもオーガニック食品などを取り扱っているようです。

最後に

Maison du VinとBeer Garden soi 19のあるソイは、BTSのアソーク(Asok)駅に面した大型ショッピングセンターTerminal 21とウェスティンホテルの間の道になります。観光客でも分かりやすいところなので、バンコクに旅行の際はぜひ立ち寄ってみてください。
バンコクでデュヴェル、何の目的でタイまで行ったのか分からなくなること請け合いです。

以上、駆け足でしたがびあトモのバンコク・ミニレポートはおしまいです。
バンコク市内にバー・パブの類はたくさんありますし、タイ産ビールの種類も年々増える一方。シンハーのビール工場見学もできるそうですし、年末年始限定の大型ビアガーデンなんてのもあるそうです。
今度は正式に取材旅行としてバンコクを再訪したいと決意も新たに、Tigerのおかわりを頼んでバンコクの夜は更けてゆきました。

だから、Tigerは違うって!!

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kiyora

author : kiyora
my favorite beer : Dead Pony Pale Ale