アイアン・メイデン『頭脳改革』(1983) その3

プレミアム・ブリティッシュ・エール トゥルーパー

さて、このPiece of Mindを聴きながら飲むにふさわしいビールはというと、そのものずばり、トゥルーパー Trooper でしょう。
実はこのビール、大のビール好きというブルース・ディキンソンが自ら開発に関わったもので、ビールの名前の由来はもちろんアイアン・メイデンの曲ですし、ラベルにはユニオンジャックを手に突撃するエディが描かれています。確か、昔発売されていた変形ピクチャーディスクもこんな絵柄だったような記憶があります。といっても、このエディ、騎兵ではなく歩兵なのですが。

ビールそのものはマンチェスター郊外のストックポートにあるロビンソンズ・ブリュワリーで造られており、ここは創業175年にもなるという伝統のある家族経営の醸造所です。
公式サイトには Created by Iron Maiden, brewed by Robinsons と書かれています。企画ありきの際物ビールなどでは決してなく、由緒ある醸造所が真面目に造ったものなのです。

ビールの特徴としては王道のゴールデン・エールといったところで、正にイングランドのパブでの1杯といったところでしょうか。なんでも、3種類のホップを独自にブレンドしてあるそうで、そこにかすかな柑橘系の風味が漂います。
適度な苦味と酸味の爽やかな味わいですが、ただスッキリとしているだけではなく、しっかりとしたボディーを楽しめるところなど、ポップな西海岸HMとはひと味違うアイアン・メイデンならではなどと言うと、いささか牽強附会でしょうか。

ところで、このビールの方のトゥルーパー、2013年3月の発表と同時に大反響を呼び、4月25日付のテレグラフ紙はこう報じています。

ストックポートにある家族経営の醸造所が前例のない週6日生産に移行。これは新しい顧客層であるアイアン・メイデンのファンからの押し寄せるような需要に応えるためである。

その後、販売開始とともに本国だけではなく、日本も含めて世界中で売れに売れまくり、一時は入手困難になっていたそうですが、また2014年に入ってから店頭に並ぶようになりました。
ニュースにもあるように家族経営の醸造所なので大量生産というわけにはいきませんが、世界中のアイアン・メイデンファンが探しているのです。もしお店で見かけたら、アイアン・メイデンファンは言わずもがな、HR/HMは聴かないけれどゴールデン・エールは好きだという方も、チャンスを逃さずに飲んでみてください。

kiyora

author : kiyora
my favorite beer : Dead Pony Pale Ale