びあトモ TODAY

軽井沢ブルワリーの工場見学

2014-10-23 10:07

ある晴れた秋の日、ドライブがてら上信越道を西進、長野県は佐久平にある軽井沢ブルワリーさんのビール工場見学に行ってきました。

今回は正式な取材ではなく隠密行動…、でもなく、単に個人として軽井沢ブルワリーのサイトから工場見学を申し込みました。
そう、ここは誰でも「体感見学」できる工場なのです。実際、この日も団体さんの見学が来ていました。


玄関を入ると広いエントランスホールで、日本画家千住博画伯の作品が出迎えてくれます。

軽井沢ブルワリーのラインナップ、軽井沢ビール・プレミアムシリーズと桜花爛漫、冬紀行といった季節限定品のラベルにも、千住博作品が使われています。
ちなみに、ヴァイオリニストの千住真理子さんとは兄妹になります。


まずは仕込をする部屋からスタート。

手前から仕込槽、仕込釜、濾過槽、煮沸釜、ワールプールです。ワールプールというのは煮沸で凝固したタンパク質などの不純物を取り除くための装置です。


これは下の階にある発酵タンク。
上階で煮沸した麦汁を冷やした後、酵母を加えてこのタンクで発酵・熟成させています。

なんでも、年間生産量2,000KLクラスの設備だそうで、これはいわゆる地ビール解禁前の年間最低醸造量に当たります。


熟成タンクで一月前後(製品によって異なる)熟成された後、出来上がったビールは瓶・缶・樽に詰められていきます。

写真は缶に充填する機会。
今回は土曜日に訪問したのですが、土日は工場の操業をしていないので機械も止まっていますが(見学は可能)、平日に行けば、ラインに次から次へと缶や瓶が流れている様子を見ることができるそうです。


倉庫に積み上げられたビール缶の山。圧巻です。ちなみに、これはビールを充填する前の空き缶だそうです。

左奥の青いのは「プレミアム・クリア」、隣の赤みがかっている缶はアルトか秋限定「高原の錦秋」、黒っぽいのは「ブラック」でしょうか?

ビールを詰められた商品は、基本的にはどんどんと全国各地に発送されていくということです。


現代的な設備の工場を見学した後は、上の階にある開放的なビアホールで、お待ちかねの試飲が待っています。
晴れた日にはバルコニーからは浅間山を望むことができます。

軽井沢ブルワリーの工場見学は500円の料金がかかるのですが、実はできたてドラフト1杯の試飲と、お土産1本がついてきます。
たとえば、私の近所のスーパーでは軽井沢浅間高原ビール1本250円ぐらいで売ってるから、実質的には見学無料みたいなものです。


本物のサックスを利用したビールサーバー。
背後にあるのは「プレミアム・クリア」のラベルにも使われている千住博画伯の作品。

芸術鑑賞しながらの造りたてビールの試飲…、次回は他の人の運転で来るぞ〜。
なお、私のように不運にもドライバーとなってしまった場合は、その場での試飲の代わりにお土産を2本もらえますので、ご安心を。